。 しかし,あまりにも簡素なグラフィックスやゲーム内メッセージは,プレイヤーの想像力を最大限に引き出す。低レベルキャラクターにも高レベルキャラクターにも訪れる“さまざまな形の死”が,ルーチンワークに陥りがちな戦闘シーンに緊迫感をもたらし,キャラクターに強い愛着を抱かせる。そして,モンスターの出現率/レアアイテムのドロップ率/呪文や特殊能力の成功率および抵抗率などの設定が,神がかったゲームバランスを生み出している。Wizardryの,想像力を刺激するゲームデザイン,過不足のないゲームシステム,恐ろしいまでの中毒性は,今なお色あせていない。 Wizardryシリーズはこれまで,第8作まで発売されており,とくに人気の高い1,2,3,5などに関しては,さまざまなプラットフォームに移植されてきた。また日本においては,コンシューマゲーム機で人気の外伝タイトル(PC版の戦闘の監獄-五つの試練-も,外伝タイトルに含まれる)や派生タイトルなども,未だに作り続けられているあたり,その人気の高さがうかがえるところである,ドラゴンクエスト10 RMT。 さて,今回紹介するエクス2は,上記のうち派生タイトルに属する作品だ(外伝よりもオリジナル要素が濃い)。基本システム/ルールはWizardryシリーズを踏襲しつつ,ストーリー性/キャラクター性/を高め,(もともとはパロディやオマージュに満ちているが,日本では硬派なイメージが強い)同シリーズに“萌え”を持ち込んだ“学園物”Wizardryの,第2作なのである。 本作にはさまざまなNPCが登場するが,その多くがクエストに関連している。ゲームの本筋とは無関係のクエストも少なくないが,とかく単調になりがちなWizardryタイプのゲーム展開の,いいアクセントになっている ■冒険者=式部京聖戦学府の学徒。 ■ダンジョン=ロード。クラス=学科。 キャラクターメイキングで顔グラフィックスを作成できるのも,本作の特徴の一つ。色白な魔族(眼鏡を標準装備)だって,簡単に作れてしまう。本家Wizardryとは違った意味で,ディアブロ3 RMT,想像力が刺激されるという人も多いのではないだろうか 萌えとか学園物とかいう単語を目にして,エナジードレインを受けたかのように脱力してしまったWizardryファンも多いことだろう。あるいは,「おおっとテレポーター!」「いしのなかにいる」のコンボをうっかり発動させたときのように,数秒間ポカーンとしてしまった人も少なくないだろう
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