2013年1月30日水曜日

不定期連載「徳岡正肇の これをやるしかない!」の第1回は,戦略級モンスターゲーム「グロス・ドイッチュ

。動作が軽いこともあって,クリックしたいボタンが確実にクリックできるのは,最低保証としてありがたいところだ。 外交のオプションはけっこう広い。そして,ムートンブーツugg,ドイツに好意的な中立の資源産出国を残しておくメリットはかなり大きい 思索としてのゲームプレイ  総じていうなら,GD2は日本産のゲームのなかで,際立ってユニークな作品である。パッケージからマニュアル,システムから操作まで実に重厚な造りだが,プログラムの動作自体は軽快だし,フランスと喧嘩して5,Buy Diablo 3 Gold?6回負ける頃には,ほとんどの要素が理解できるだろう。  戦略的な選択の幅は広いが,構造自体は難解ではないので,マニュアルと取っ組み合う前にとりあえずは1940年シナリオを選んで,繰り返し「死んで」みるのをおすすめしたい。  「マニュアルなんてものは,分からなくなったら読めばよい」と誰かも言っていたような気がするし,「やりたいことができない」状態を解決するために使うのであれば,付属のマニュアルは割と便利に使える。というかカバー?トゥ?カバーであのマニュアルを通読し,それだけで全貌が把握できたら,それは一種の才能だろう。  本職の方々が戦争を研究するのは,平たくいえば「次のとき負けない」ためだ。その一方で,兵器の火力が上昇し,一度戦争となれば総力戦化してしまう20世紀以降の戦争は,誰も勝てない戦争へと簡単にスライドする。  大国が核をステージに載せてからというもの,全面戦争に勝者は存在しないと何度もいわれてきたが,1940年代の段階ですでに,戦争における本当の「勝者」になるのは,困難を極める次第となっていた。いや実際,5?6年にわたって国家の全力を傾けてマイナスを積み上げいく“ゲーム”において,トータルで「勝つ」のは困難を極める。 パリを陥落させると最初の和平交渉のチャンスが訪れる。だがこれだけで史実どおりの条件を引き出すのは難しい  事実,第二次世界大戦に勝ったのはアメリカ一国のみといってもよいだろうソビエトは冷戦に負けたというよりも,第二次世界大戦と大粛清のダメージから最後まで復帰できなかったのだという説は,割と広く流布している(ヒトラーとスターリンに責任転嫁しているだけともいえるが)。 和平交渉のバリエーションはかなり広い。史実に縛られる必要はないが,最低限の割譲はしてもらわないと,戦争経済が成り立たない  この観点に立ったとき,ドイツがたとえ全ヨーロッパを征服したとしても,そこから始まる“米独冷戦”で勝者たり得たかと問われれば,1942年までの損耗を見るに,その展望は薄いとしかいいようがない
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