もう少し具体的に述べると,リアチャネルは概ね「真横の肩口よりやや後ろ」に来る感じで,フロントチャネルは映像の左端と右端にある感じだ。真後ろにまで音がしっかり回る感覚はさすがに得られなかったが,それでも,音像が動くとその移動はきちんと立体的に感じられる。マルチチャネルスピーカーセットの設置された部屋の後ろ側に座っているような音像をイメージしてもらうのがいいだろう。 ちなみにセンターチャネルはHMZ-T2にプリセットされているサウンドモードによって聞こえ方が劇的に変わる。「シネマ」と「ゲーム」では映像中央前方に来る感じだが,「スタンダード」と「ミュージック」では頭部に近い位置で定位している感じで聞こえる。 「サラウンドらしいサラウンド」効果が得られるのは「シネマ」と「ゲーム」で,ゲームではこの2つを常用するといいと思う。「シネマ」は音像がユーザーよりも遠く,「ゲーム」はやや近い感じがあるので,好みやコンテンツの種類に応じて感覚的に決めればいいと思う。 「ミュージック」はよくあるホールやライブハウスの残響を再現するものではなく,指向性と輪郭重視のHi-Fi志向というか,スタジオサウンドライクなチューニングになっている。 HMZ-T1を持っている人は買い換えなくてもいいがこれから新規で買う人には強くお勧めできる 製品ボックス 今回,アグ,HMZ-T2とHMZ-T1の両方を使ってみたが,機能や装着のしやすさなど,さまざまな点でHMZ-T2が進化していることを確認できた。「HMZ-T1ユーザーが買い換えたくなるほどの製品か?」というと正直ノーだと思うが,HMZ-T1はとにかく入手性が悪かっただけに,「落ち着いたら買おう」と思っているうちに買うタイミングを逃してしまっていたという人には,強くお勧めできる。 重要なのは,光学系の仕様が共通でありながら,ugg 偽物,HMZ-T2でHMZ-T1から画伽蛏悉筏皮い?/strong>点で,いまからHMZ-T1を選ぶ理由はないと言ってしまっていいだろう。 余談だが,HMZシリーズ装着使用中の飲食は難しい。細い缶ジュースならば飲めるかな? といった程度だ 今後に向けた要望として挙げられるのは,まず,表示遅延性能の改善だろうか。 HMZ-T2を「バーチャル大画面」としたとき,ソニーは2012年,ゲーム用途に最適な「リアル大画面」として,超短焦点性能×超高輝度性能を持ったプロジェクタ入門機「」を発売している
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